富士山三昧。

この月曜日・火曜日は代休で福島県の雪景色などを写真撮影遠征に行こうかなどと考えていたのだが、最近身体の疲れが上手くとれていない。そして昨日見た浩庵キャンプ場のネットサイトで空きがあったので、身体の休憩と写真撮影の両立ができそうな浩庵キャンプ場を予約してみた。
受付はひとりひとりが別テーブルで説明を受ける。よって、時間帯によっては外で待つこととなる。受付が終わればセントラルロッヂ南側の細い道を湖岸へ降りていく。
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氷が張るほど寒いってことだね。
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共同炊事場はこんな感じ。
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コインシャワーが設置されている。
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男子トイレはこんな感じ。和式が混在していた。
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僕は湖面サイトの一番東端でキャンプを行うこととした。理由は竜ヶ岳だろうか、富士山の右側の山が可能な限り右にいけば、富士山の稜線を少しでも長く確保できるからだ。このコーンから先は車の乗り入れは禁止だが、徒歩の進入はOKとのことだった。あと、湖面サイトは湖に向かって傾斜となっているので、就寝時には注意が必要かもしれない。
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本栖湖は湖面積が大きく、風の影響を受けやすい富士五湖らしい。よってこのような逆さ富士があまり見れない。僕がいたほぼ無風状態のキャンプ中でも昼間は2回ほどしか見れていない。実際は浩庵キャンプ場上の中ノ倉峠からの景色らしいが、いわゆる1000円札の逆さ富士はこの本栖湖のものである。
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早速ビールを飲みながら食事の支度を開始。僕は車中泊と写真撮影がメインなのでタープもテントも張らないので準備・片付けは楽だ。
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お湯を沸かしている最中に2回めの逆さ富士が出現。
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パスタランチ。何て贅沢な景色の中での昼食なんだ。富士山レストランは僕が作った料理すら美味しくしてくれる。
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浩庵キャンプ場は平日にも関わらず、湖面サイトはびっしりという人気ぶりを示している。
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お腹が満たされたので、昼間の撮影開始。風はあまり感じられないが、湖面の波が大きくなっているのがよく分かる。
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浩庵キャンプ場でやりたっかたのはこれ。湖面ギリギリと富士山の構図。本栖湖は透明度が高いので湖底の石などが見える。そしてタイミングよく赤い落ち葉が湖岸に打ちつけられていたのでそれらを近景のテーマに。
富士山にピントを合わせた写真と、落ち葉にピントを合わせた写真を湖の水平線で合成。湖の方は240秒のSSでツルッツルに。昼間なのに何とも時間が見えてこない不思議な仕上がりとなった。
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夕日までは魚肉ソーセージをビニールごと茹でて焼酎のつまみに。15時30分にはキャンプサイトは全て日がかげってくる。そうすると、途端に寒くなってくる。
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時は16時30分すぎ。太陽は沈み、富士山が紅色へと染まってきた。キャンプサイトからちょっと外に歩いた場所で撮ってみた。
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半分色に染まった紅富士。長秒露出の湖面も薄っすらとピンク色。落ち葉も対角で赤系の色を添えている。厳かな富士山を表現できたと思っている。
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昨日は満月のコールドムーン。今日の月の出は17時20分ぐらい。アプリで見ると左側のパノラマ台辺りから月が出てくるのが19時30分程度。竜ヶ岳の頂上が雲に覆われていた。さて、月が出てくるまで、ゆっくりと晩ご飯でもいただくか。
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今日は御殿場のオギノで買ってきた静岡おでん。ここは山梨県だが、まあいいでしょう。
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宵の口の富士山レストラン。青い世界も絶景だ。
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黒く濃い目の醤油つゆ、青のりと削りぶし粉も入っていて本格的だ。普通にスーパーに袋で売っているおでんとは違って、素材もつゆも染み渡っていて良い感じ。今度からの車中泊はちょっと値が張っても良いものを買おう。
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そして〆。山梨の吉田のうどんが売ってないかとオギノで探してみたのだが、なかったのでそれらしき太いゆでうどん。
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これをおでんの残りつゆにヒガシマルのうどんスープを足していただく。寒い日の屋外はずーっと火を点けていられる料理が暖かくて良い。削りぶし粉が効いてて、これも正解。
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そして食い終わると月の出現。露出を絞って撮ってはみたけど、広角とコールドムーンで月が小さく写ってしまい、月面の模様が写らない。それならばと、長秒で思いっきり月をピッカリ写してみた。湖の広さと月光の強さが分かる静けさのある写真となった。ここまで昼間・夕日・月と撮ってきたが、1枚も逆さ富士がない。湖面が揺れているのだ。
今日はほぼ満月なので星景の写真は狙えない。0時ぐらいに月が天頂位置に来るので、どんな高さになるか見たいので、アラームを0時にかけて車の中で寝ることにしよう。
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0時。アラームが鳴った。車の中から本栖湖を見ると、ウインドウ越しにアレが!しかし寒い。いくらアレでもシュラフから出るのが辛い。朝日と温かい朝食まで寝ようかなと思ったのだけれど、思い直した。今日の目的はキャンプではなくフォトグラフィーなのだと。やーっと声をあげて車外に出てみた。気合いで乗り切れ!凍てつく寒さを。
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そう待っていた1000円札逆さ富士出現。気嵐出現。夜は凪の場合が多い。湖岸をぐるっと見てみるが、写真を撮っているのは僕だけのようだ。逆さ富士を独占だ。寒いけど。
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水が綺麗だ。そして霜が降りてる。霜から富士山までの遠近を感じさせつつ、ブルーな世界の中に霜の白と冠雪の白を際立たせた。ほぼ満月とはいえ、星も若干流れている。真夜中なのに富士山は綺麗だ。月光が日本一高い山を照らし出している。圧倒的に人口物からの光が少ないことが本栖湖夜富士山の特徴だろう。
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そしてミッドナイト富士山レストラン。これをやりたかった。白い息をはきながら食べるカップスター味噌味の美味いこと、美味いこと。スーパーで買っておいて良かった。いろいろ満足したので、では日の出までシュラフで暖かく睡眠しますか。ありがとうございます!自然よ。
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おはようございます。屋外のものは全て霜でやられとる。朝も同じように寒い。
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さあ、日の出の始まりだ。さすがに日の出の時間となると、多くのキャンパーが湖岸に集まってきて、カメラやスマホをかざしている。焚き火を始める人もいる。人間の生活の始まりを感じる。
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標高が高い場所での日の出は時間が遅い。そして出るまでには太陽の位置が高くなり、空のオレンジ色を感じるのは日の出前でないとならない(条件にもよります)。ちょっと富士山ドーンという構図がなかったので、日の出前で撮ってみました。逆光なので富士山の影が湖面に写っている。シンプルに青とオレンジの色調を強調。
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そして日の出へ。今日は富士山の左肩から出てきた。
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世界を明るく暖かくし、全ての霜を溶かす太陽。そんな眩しくて目を潜めてしまうような白い朝を表現。ゴーストが上手く取れなかったのが残念。これで富士山の撮影は終了。いろんな富士山を堪能できた良きキャンプ場だった。残るは星景と雪景色。今シーズンは撮れるかな~?!
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朝の富士山レストラン。前日に残ったカット野菜をプチっと鍋の塩味で煮てスープを作る。その鍋蓋でカミさん製チーズくるみパンを温めていただく。これもまた最高の朝食だ。霜が溶けてきた。さあ、片付けをして帰ろう。
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