火。

真鶴の高橋水産で干物を買った後の湯河原旅行の今日はカミさんの記念日なので、ちょっと背伸びをして湯河原の有名フレンチへ。「エルルカン・ビス」さんだ。湯河原駅北側の入り組んだ道を車で上っていくとあるアクセス難いお店だ。
しかもナビ通りに行くとお店の北側からアクセスする道を示され、この道は普段僕が天の川の写真を撮りに行ったりする山道より細く急ですれ違いも厳しかった。死ぬ思いでお店の前に着いた。それが下の写真の赤い矢印からの進入路だ。しかもこっちから来ると駐車場の看板が視界に入りづらいので駐車場の場所が分からなかった。一旦通り過ぎてから青の矢印進入路から駐車場への道を見つけたほどである。※帰りは青い矢印の道から帰ったが、こっちの道の方は狭いのは狭いけど、すれ違いもできるぐらいに快適な道である。ふきやの脇を通る道。
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青い矢印の坂を上ると20台はゆうに停められる広い駐車場があるので、道さえ分かっていれば安心。
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さて、お店はこのような階段を降りていく。車椅子の方や足の悪い方にはちょっと辛い入り口かもしれない。
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階段を降りるとこんな感じにお店が佇んでいる。竹林の横にテラス席が見える。期待感が高まるエントランス風景だ。
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席に案内されると僕たちはテラス席だった。180度+天井のガラス張りテラス。前面は竹林だ。まるで外にいるようだ。雨の竹林も風情がある。カミさんは記念日なので白ワイン、僕は運転があるのでノンアルコールビール。素晴らしいロケーションだ。食欲が湧いてきた。木漏れ日のランチ(4400円)をオーダーだ。
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アミューズ。サラミとクリームチーズのシュー包み。大人の味のバランスで食欲増進に加担する。
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前菜のひとつめ。ホタルイカと菜の花 ゴボウのソース和え。綺麗な黒の器とともにショッキングな逸品が出てきた。旬のホタルイカプリプリでジューシーなのももちろん美味いが、素晴らしいのはゴボウのソースだった。ゴボウの野味な感じは残しつつ、深みのあるゴボウの味をスッキリ口に入れてくれるソースだ。しかも僕の嫌いなはずの菜の花が美味い。嫌な苦味がないのが菜の花といえるかどうかは別として、ゴボウのソースが一級品の野菜として変えてくれた!(火入れもすごいのかな?!)
カミさんはこのコースの中で一番美味しかったのはこの料理だと言っていた。そしてゴボウのソースに挑戦するらしい。
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窓の外の竹林に猫ちゃん登場。下の方にも1匹いました。
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前菜2品目。2種ソースの蒸し地鶏。説明が上手く聞こえなかったのが残念。付け合わせのパクチーとセロリは僕が苦手のもの。しかし、パクチーはどけたのだが、セロリは美味かった。料理の仕方でこんなにも変わるものなんだ!そして鶏の方は低温調理なのだろうか…中の部分がギリギリレアで外はしっとり日が通っている感じで、ジューシー過ぎない鶏の旨味がすごかった。
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本日のスープはネギと筍とベーコンのスープだった。春の一品というところだろうか。こちらの筍は料理を運んでくれる若いお兄さんが目の前の竹林から掘り出した筍だという(笑)。これでもかという玉ねぎが優しいコンソメに浸かっていて甘さが口中に広がる。その中を柔らかい筍がアクセントで泳ぐ。メインの前でさらに食欲を増進させる一杯である。美味い。
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メインは僕はお肉。秀麗豚ロース肉のロースト 柚子のコンフィチュール 付け合わせは2種のいんげん。天井からのガラスの光が反射して浅い色に写ってしまった写真だが、この肉料理が圧巻だった。ここでも火入れ具合のファイヤーマジックを見せてくれた感じだった。レアからカリカリまでのグラデーションで焼き上がった秀麗豚が柔らかくも香ばしい。甘いだけでない柚子のソースが爽やかだ。すごいコースだった!
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デザート1品目。ヘーゼルナッツのムースとコーヒーアイス。苦味をもった大人のアイスが2種。

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最後はプリン。こちら、濃厚すぎてもはや異次元のプリン。甘いものが苦手な僕でも病みつきになりそうだ。どこかに売ってないかな。1ヶ月に1度は食べたくなるかも。
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素敵な環境とお料理、特に火入れのマジックを味わせていただきありがとうございました。ごちそうさまでした!
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エルルカン・ビス
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上744-49


帰宅後の家ご飯はカミさん初挑戦だというクリームコロッケ。ちょっと粘度が高くて失敗模様。でも毎日の感謝の意を込めて、ごちそうさまでした!
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