羊語り。

今日は二人の記念日なので、夫婦でちょっと洒落たイタリアンにお伺いした。平塚駅南口にある「Zazie」さん。カミさんの働くお店に届いた「海の近く」というフリーペーパーに特集されていた「羊」が目当てだ。そう、僕は羊好きなのである。
奥にはソファ席などがあって、ゆっくりできそうな店内のつくりであった。早速マスターに羊のことを聞くと、前菜、煮込み、ローストなどがあるという。僕もマスターもローストが良いと思っていたので、ローストの大きさを聞いてから、別の前菜をオーダーして、まだお腹に余裕があったら〆メニューへと組み立ててみた。
ナチュールワインはグラスのみ。ハウスワインはデキャンタがある。僕は量が欲しかったが、カミさんがせっかくなのでとナチュールを。手ぐみ(850円)、ドメーヌ ド ベル ヴュー(900円)をオーダー。白ワインからの開始だ。鼻で香り、口中で余韻を楽しみながら…。↓ボトルは通常メニューには掲載されていません。
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秋刀魚のコンフィ(1000円)。しっかり、ゆっくり火が通っている感じ。かすかなフルーツの香りと油でサンマが濃厚な味へと変化している。完全に苦い部分は取り除かれているが、内臓もさらに深い味わいとなって美味い。骨もほとんど気にならないし、好きな方は十分バリバリいけるレベルで、骨も楽しめる。
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続いて赤ワイン。メモるのを忘れた。ブログを書いている今だと読めないし。
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信州サフォーク骨付きロースのロースト(4000円)。
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こんな、お高級な羊をいただくのは初めてじゃないかな。
羊を食べる人が良く言う「臭くないし」「独特の匂いはなかったし」というのは、僕は袋マトン(知ってるかい?)ぐらいしかしないし、そんなのは肉の特徴レベルであって、特に言ったり評価することではない。
こちらは柔らかいけどしっかり肉繊維がピチピチに入っているお肉。外側の焦げた部分から中側のピンクでジューシーな部分へといろんな羊が楽しめる。こりゃいい。ジンギスカンだと火が通っているか通ってないかの問題になってくるし。脂の部分がまた甘くて美味しい。付け合わせの野菜と一緒に口に入れればさっぱりと濃厚な脂が溶けていく。
いや、幸せだ。カミさんも羊好きになってくれそうだ。

ふたりのお腹にはまだ余裕があるらしい。ズワイガニと自家製ドライトマトソースのパスタ(1600円)をオーダーだ。
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パスタは太麺。茹で方はアルデンテだが、ちょっと芯が残りすぎていたかな。
ソース自体はあっさり。しかし、自家製のドライトマトが濃厚だ。この両輪で飽きないソース。
ズワイガニ自体は可もなく不可もなく。僕たち高齢者の〆にはピッタリの爽やかなパスタだったかな。

さて、食後の店員さんたちとの羊談義。
①もともとはやっていなかった羊料理だが、国産羊肉(料理ならこれと決めていた)を入手するルートがなかった。
②コロナ禍で飲食店全体の注文量が減り、羊街道などがある羊で有名な信州新町の羊を手に入れるチャンスができた。
③僕も長野県の南側出身だが、子供の頃の貧乏期の焼き肉は袋マトンがごちそう。現在は実家での焼き肉にはスーパーで売っている信州新町産のラムが必ず焼かれる。
④サフォークは羊の種類である。このローストはラムとマトンの中間、ホゲットだそうだ。ホゲットでもこの柔らかさにはびっくりした。
⑤マスター自体も羊の美味しさにはビックリしたようだ。
⑥しばらくは仕入れがあるので羊料理が楽しめるようだ。いろんな料理が出せるようにしているみたい。
ということで、第3次羊ブームが来ているようなので、羊好きな方は是非Zazieへ!ごちそうさまでした!
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Zazie
神奈川県平塚市八重咲町3-29 ナダヤビル1階

知らない間に、平塚のパールロードにもクリスマスが来ていた。iPhoneの広角で撮ると、まるで違うイカす街のように写るのが不思議。
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本日の相棒。南町田グランベリーパークのクリスマスツリー前にて。
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