危険には近づいてはいけない。

明日は君津市で仕事なので、前日の今日から千葉入りをして風景写真を撮る計画でやってきた。しかし、今日は日本の東海上に台風10号が接近する日。慎重に行動しなければならない。
新舞子海水浴場に車を停めて、草原海岸に夕日を撮りに行くというのが基本的な計画だった。君津市街から新舞子海水浴場に向かう途中に東京湾観音大参道という看板を見付けたので、ちょっと行ってみることにした。
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台風の雨はやんできた。ここら辺までは計画通り。曲がりくねった道路を上がると、巨大な観音像がいきなり現れる。今日は曜日の都合なのか、台風のためなのだろうか、入場は禁止されていた。駐車場は、かなりの台数が停められるひろいものがあった。
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入り口からは夕日と観音像のコラボが狙える。
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夜はかろうじて垂直の天の川とコラボれるかどうか…しかし、夜にここに来てみたら巨大像が動いているんではないかなどの余計な妄想しか出てこない。山や海や川と違った意味でちょっと、怖いかな~
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さて、新舞子海水浴場に向かってみたのだが、駐車場への進入路には警備員が立っていた。そう、新型コロナウイルス感染防止対策のために海水浴場は開設中止、しかも駐車場としても使用できないと警備員さんは言う。素晴らしい徹底ぶりだ。1回目の緊急事態宣言なみの厳戒態勢。草原海岸での撮影は諦めて撮影地を考えることにした。それにしても調べてくりゃ良かったな…
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そこで千葉県の災害マップにアクセスした。台風10号は千葉県の外房に大量の雨をふらせ、風をたたきつけ、多くの場所で避難指示などが出ていた。明日までは地盤が緩んでいる可能性が高いので、外房または外房地区にアクセスする道路は通らないように決めた。
そこで少し南の明鐘岬に向かってみた。4年前に先代のカメラで訪れた地である。

駐車場は数台分あり、防波堤に車を停めている人もいた。防波堤側から磯に降りることができる。映画「ふしぎな岬の物語」の舞台となった「音楽と珈琲の店 岬」の下である。おそらく度重なる台風や高波でがけ崩れがおきていた。災害が起こらないことを祈るばかりだ。
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到着した時には海の向こうに富士山が見えた。分厚い雲の下で狭く輝いている部分から雲を従えての登場だった。この後30分後には光の加減であろうか、雲はなくても富士山の姿をハッキリと認識できることはなかった。
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「音楽と珈琲の店 岬」から見える明鐘岬は波食棚が海へと続く荒々しくも美しい景色だ。
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さて、左側の岩の上にいる鳥、何の水鳥でしょう。僕の到着時から、この後撮影終了して撤収後もなお、この場にい続けていました。今日の僕の撮影を一部始終見ていたのはこいつだけです。
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台風一過時はきっと何かが起こると信じて撮影を続けます。左側の空には小さいけれど、彩雲の出現。
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台風一過だというのに雲の切れが良くない。この後北陸には台風9号が上陸する関係だろうか。太陽が見えそうなのはこの一瞬しかなさそうだ。急いで撮らねば。
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波食棚の先には雲と雲の切れ間から光条を伴った夕日がかろうじて見える。岩以外はオレンジティールに仕上げてみた。実際にそんな2色の世界だった。深度合成によって岩の質感を出すのを忘れずに行った。左の岩の上には相棒がいるぜ!
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少しだけ場所を変えて日没後の世界。この画角だと相棒は映らないぜ!でも、い続けてます。
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潮だまりが比較的多めに感じられる場所で空のリフレクションを狙ってみた。空にもう少し表情があれば面白い写真となっただろうが、自然を相手にないものねだりはできない。まあ、予想通りの絶景を見るためには、自然と一生付き合っていきましょうか。
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さて、外房は危険で、千葉県は雲予報も良くない。日の出まえに天の川撮影のワンチャンありそうな九十九谷展望広場駐車場へ。ここから東へは危険だし、ここに来るまでの山道でも折れた樹などが道路に落ちていた。
今日はおどやで購入したつぶ貝のボイルで一杯。
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〆はペヤングソース焼きそば。何ヶ月ぶりだろうか。久しぶりにカップものを食うと美味い。しかし、夏の夜のランタンには虫がけっこう飛んでくる。キャンパーたちはどうやって料理をしているんだろうか?!
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