自然に生かされている。

カミさんと菩提峠でランチを食べた後は丹沢湖へと写真撮影へと旅に出た。今日は23時ごろから天の川が東の空に上がりだし、1時に月が出るのでその2時間の天の川撮影勝負日だ。幸いSCWでは雲が全く出てこないという予想だ。
箒杉から丹沢湖一周と撮影地を決めるころには辺りは真っ暗になっていた。丹沢湖は東側に良い山地がほとんどなかった。唯一、千代の沢駐車場で車中泊をして大仏大橋の袂での天の川狙いがいけそうだった。
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ここに天の川が左上から右下に下がってくる感じの絵の予想だ。19時30分の千代の沢駐車場には多くの車が停まっていて、みな家族やカップルで星を見ているようだった。みな密を避けての行動だろうか。
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僕は早速食事を開始。まずは焼売で一杯。菩提峠のプチハイキングと丹沢湖ロケハンで結構歩いていたので、サッポロ黒ラベルが格別に美味かった。
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〆はシマダヤの薮そば。チープな感じが大好き。
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家から持ってきた揚げと刻みネギを投入すれば立派なかけ蕎麦の完成。メスティンは蒸し器から丼までいろんな料理に使えるマルチクッカーだ。
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この後はティーバーでコントが始まるなどを見て、仮眠をとって23時に起きてみたが空には予想と違う薄い雲。残念、あと1時間寝てみよう。しかし24時30分になっても雲が引かず。今夜は諦めよう。
で、朝まで寝ようと横になったのだが、何と激寒。もう使わないだろうと思っていた寝袋を引っ張り出してくるまって朝まで。

朝は紅富士狙いでここ。ユーシン渓谷駐車場に移動。
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駐車場の奥にはテントを張ってキャンプをしている者がいた。
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林道秦野峠を上に向かう。寒い!これももう使わないだろうと思っていた手袋を装着。山の気温は確実に下とは違う。途中、キャッという声とともに鹿か猿が3頭、前を走っていったのにはかなりビビった。
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小菅沢橋が見えてくれば撮影場所はすぐそこだ。
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こんな感じで遠くの富士山と丹沢湖を臨む。紅富士になるまでの待ちだ。が、しかし今日は日の出後30分たってもビーナスベルトすらできなかった。夏にはなりにくいのは知っていたが、天の川もダメ、紅富士もダメではがっかり続きだ。
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なので新緑と富士山を撮ってみた。向こう側の山に日が当たって明るくなったところをパチリ。新緑の明暗差で奥行きを出す表現。富士山・向こう側の山・手前の山それぞれ3ヶ所にピントを合わせての深度合成。ガリガリに仕上げてみた。
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じっくりと景色を見てみて、富士山を小さくする構図がないかと考えた。こんな感じだろうか。空の面積が多くなりすぎて間延びする。ならばと、SkyPortalを立ち上げてみた。
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おお、時期が来れば垂直の天の川が左の山から立ち上がるではないか。しかし、夜中にここに来て、夜中に駐車場に帰るのはちよっと怖いかな~。
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撮影後は駐車場でカミさん製パンとじゃがいもスープ。冷え切った身体にはこのスープがたまらなく身に沁みて美味かった。ごちそうさまでした!
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車中泊をしてまでもこんな撮れ高では納得いかなかったので、朝食後に大滝沢にある名もなき滝に向かってみた。何回か通った林道から下に見える淵みたいなところだ。大体この赤印のところにある。
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今日は林道のゲートが閉じているので、登山道まで車で行けない。登山客を減少させるためだろうか。
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ゲートから程なく林道を歩くと沢に降りていく踏み跡がある。これを降りればすぐだ。(僕は知らなかったので遠回りで沢伝いに接近しました。)
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こういう山中はやはり何かの獣がいるようだ。今日の撮影の間中も右上の山の中でケーンケーンと鹿がずーっと鳴いていたので、僕も「撮ってるよー撮ってるよー」って鹿としゃべってました(笑)。
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さて、その名もなき滝とはこんな滝。落差は1mぐらいのちっちゃな滝。滝よりもこの綺麗な水の淵に目が行く。丹沢パワーだ。
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低いアングルから見ると淵が広いのがよく分かる。この景色のポイントは何といっても緑の透明な水だ。PLフィルターでできるだけ水底を映し出し、手前の水面から流れ出しの森までの遠近感を醸し出す。誰も知らない秘境感を出せれば良いかなと撮影してみた。ま、実際に誰も撮らない場所なんだろうけどね。これで満足。さて、帰ろう。
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本日の相棒。平塚市総合公園のメタセコイヤ並木の新緑にて。
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