宇宙を感じる週末。

今日は新月期なので天の川を撮りに行く。シンプルに撮りに行く。神奈川県に住んでいながらまだ真鶴に天の川を撮りに行ったことがなかったので、今宵は出発してみた。到着時間は午前2時過ぎ。日の出まで長丁場になりそうなので、途中のセブンイレブンでトイレを済ませておく。お腹のゆるい僕にはこれで失敗することが多々あるからだ。2時に先行で車は1台停まっていて、三脚を持って出ていくのを確認した。
僕は3時までちょい仮眠して、暗い階段を海岸まで降りていった。3時には数台の車が停まっていた。真鶴はこの三ツ石へと降りていく階段が暗くて恐ろしい。ライトを点けていても恐ろしい。海岸に到着すると、正面には三脚を立てているカメラマンが数人、ワイワイと賑やかに星を観ている若者が数人という状況。夜なのに盛況だ。
僕は前景に海と石を入れたかったので、左の方で陣取った。こちら側は幸いに日の出まで誰も来なかったのでひとり静かにゆったりと撮影ができた。4時過ぎぐらいに水平線から昇ってくるので、それまでは前景を撮影。目をこらして昇ってきてからは星の撮影という順番で。

こんな感じで。真鶴海岸は想像以上に暗く、この日は肉眼でも薄っすらと天の川が見えた。水平線に横たわる天の川はこの時期しか観れないので、初めての体験をした。(先週の津々ヶ浦では天の川を見失った!)
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全体が空に昇った写真。丁度三ツ石のところを中心に回っていく。
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明け方の色彩は幻想的だ。空は青からピンクへとグラデーションを成し、その色が海に紫色として映り込む。そこに薄っすらと天の川が残る景色。三ツ石もやるじゃないか!
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日の出は岩の上から。上の写真に太陽も合成しようかと思ったけど、かなり不自然になるのでやめときました。今日は日の出よりも天の川が美しすぎた。日の出写真の現像はやる気なし。
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三ツ石に降りる階段の途中。湘南平と同様に、景色がよく見えるようにこの位置の樹木が伐採されていた。複雑な気分。
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さて、ここから家に帰ってシャワーを浴びて、今日の夜撮影の準備をして、お義母さんを新横浜駅まで車で送ってきた。火災報知器が鳴り、火災アナウンスがされるというハプニングもあったが、誤報ということで良かった、良かった。そして足の悪いお義母さん、旅の最後のリクエストは「丸亀製麺」。気軽に外出できない人は気軽なうどんが気軽に食べれないとのこと。
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僕は鴨ねぎとげそ天。コロナウイルスで不要不急の外出は控えている市民のはずだが、キュービックプラザ新横浜は激混みであった。
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丸亀製麺 キュービックプラザ新横浜店
神奈川県横浜市港北区篠原町2937 キュービックプラザ新横浜 別館 1F

新横浜駅からこれまた外出は控えている市民が多いはずだが、激渋滞の東名高速道路を西方面へ。西臼塚駐車場へと向かった。

富士山登山に使う広い駐車場で、このように大きな富士山が見える。到着は16時半ぐらいだったが、すでに三脚は一台立っていた。僕の狙いは北極星中心の光跡グルグルなので、日が沈むまで今日はInstagramをしたり、仮眠をしたり。
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日没時の紅富士も条件によっては見れるみたい。
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富士山はこの駐車場から見える宝永山が絵に入る位置。星は20秒で50分の撮影。この駐車場は右からの光で案外明るい。前景はISO1600で120秒露光を8枚スタック。50分で飛行機は7機、これを消すのが長めの作業となる。
そしてこの駐車場での撮影の最大の問題点はクルマのヘッドライトだ。カメラマンにしろカメラマンでないにしろ、ライトを点けて入場してくるのは安全上、当然だ。このライトが前景の樹木に当たる。星を見るには良い場所なので、案外車の出入りが激しいので、120秒✕8で前景撮影は終了という訳にはいかない。かなりの捨てゴマが必要となる。また、カメラマンでなければ車のライトを点けたままでの談笑は当たり前の行為で、これは終わるまたは帰るまで待つしかない。「ライトを消してくれ!」は一般的にはマナー違反であろう。写真撮影とは「待ち」にどれだけ耐えられるかの変態さも要求される。
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本日の相棒。富士山麓の色の違うセブン-イレブンにて。
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ここから、朝霧アリーナに向かって天の川撮影を行う予定だ。